インターネットからWARPを検索すると、全文の検索結果の中に [館内限定] と表記されている項目が含まれているときがあります。その項目をクリックすると、保存されているウェブサイトは表示されず、下図のように「公開情報」と記載されたページが表示されます。
このページには、「館内限定公開 : 国立国会図書館(東京本館、関西館、国際子ども図書館)で閲覧できます。」と記載されています。記載のとおり、国立国会図書館(東京本館、関西館、国際子ども図書館)の施設内に設置している端末で同じ操作をした場合には、WARPに保存されているウェブサイトが表示されます。
なお、「館内限定公開」でないものは全て「インターネット公開」ですが、そのような表示はしていません。
国立国会図書館では、法律に基づき公的機関のウェブサイトを収集・保存しており、保存されたウェブサイトは図書館資料として国立国会図書館の施設内での閲覧が可能になっています。
一方、国立国会図書館が保存したウェブサイトのインターネット公開を可能とする法律はありませんので、インターネット公開に当たっては、サイトを発信している各機関から許諾をいただいています。しかし、各機関においてインターネット公開に支障があると判断された場合等は許諾が得られず、こうしたものが「館内限定公開」となっています。なお、民間のウェブサイトについては収集・保存を含め全て許諾によっています。
【参考】各利用形態の根拠種別 | 利用形態 | ||
---|---|---|---|
収集・保存 | 国立国会図書館内での閲覧 | インターネット公開 | |
公的機関のウェブサイト | 法律 (国立国会図書館法) |
法律 (著作権法) |
許諾 |
民間のウェブサイト | 許諾 | 許諾 | 許諾 |
また、許諾が得られた場合にも、全面的なインターネット公開の許諾ではなく、特定のドメインやファイルをインターネット公開範囲から除外したいといったような条件が付される場合があります。その場合、除外範囲として指定された部分は館内限定公開のままになります。そのため、インターネット公開の許諾を得た機関であっても、その機関のウェブサイトすべてをインターネット公開しているとは限らず、部分的に館内限定公開になっていることがあります。
2024年2月20時点で、14271件のタイトル[1]を収集しています。そのうち、12965件のタイトルをインターネット公開していて「館内限定公開」は残りの約9%です
また、ファイル(ページやPDF等)の単位でみると、インターネット公開が約74%、館内限定公開が約26%となっていて、先ほどのタイトル単位の割合とはやや異なっています。
インターネット公開のページのみ検索できるように、2024年3月、詳細検索画面にチェックボックスを設けました。上図のとおり、「インターネット閲覧」の項目で「インターネットで閲覧できるものに絞る」にチェックを入れて検索すると、館内限定公開のものを除いた範囲で検索することができます。
(2024/3/8 「〇「インターネット公開」のページのみ検索するには」を追加)